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スチームトラップ取付配管に関する注意事項
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スチームトラップの二次側配管等
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スチームトラップの復水排出管の敷設に関しては、まず次の点に留意します。
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● 配管抵抗を抑えるため、できる限り短くする。
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● 復水の自然流下を促進するため、1:200(20m につき 10cm 下降)程度の勾配を設ける。
また、スチームトラップの復水排出管のサイズ(口径)は、スチームトラップの口径と同じとするのが基本です。
ところで、復水排出管のサイズを決めるにあたっては、既に「スチームトラップの背圧」で述べたように、フラッシュ蒸気による背圧をも十分考慮する必要があります。これは、スチームトラップの選定時に検討すべき重要事項ですが、スチームトラップに要求される能力と、予想されるフラッシュ蒸気による背圧との関係によっては、復水排出管のサイズをスチームトラップの口径より大きくしなければならないこともあり得ます。
これらの他、復水排出管の敷設条件等に付随して留意しなければならない事柄を幾つか挙げておきます。
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共通復水管への接続
スチームトラップの復水排出管を共通復水管へ導くときは、その共通復水管の底部ではなく、頂部へ接続するようにします(図 4.10)。これは特に立上げ配管の場合に注意すべきことで、共通復水管の復水流れを円滑に維持すると共に、共通復水管の復水がスチームトラップ出口部まで流下するのを回避するためです。スチームトラップ出口部には逆止弁を取付けるようにします。
図 4.10 共通復水管への接続
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排水溝への排出
復水排出管を排水溝へ導く場合は、その排出管先端が水没しないようにします(図4.11 の左図)。
トラップの作動音や復水から発生するフラッシュ蒸気が周囲に飛散するのを抑える目的で排水溝へ水没させているケースが少なからず見受けられますが、シャットダウン時などに蒸気配管や加熱装置内が真空状態となり、そこへ排水溝の汚れた水が逆流する恐れがあります。
雨天時などに増水して水没する可能性がある場合は、排出管に小穴を設けておくのが賢明です(図 4.11 の右図)。
図 4.11